Brain 2019に参加して
去る2019年7月5日から7日まで横浜で 国際脳循環代謝学会(BRAIN 2019)が開催され、教室からは 吉澤先生、星野先生、樋口先生、関先生、斎藤さんと私が参加してきました。本学会は、脳虚血病態に関する基礎的研究と脳核医学を用いた脳循環代謝動態に関する臨床的研究の発表が主ですが、日本からの250名の登録を含む1000名の方が参加され熱心に議論されました。
私はランチョンセミナーで 脳側副血行に関する最新の知見 について発表しましたが、ポスター発表でも2分の発表時間があり、各先生ともそれなりの緊張感で発表に臨んでいました。
発表時の写真や発表後和やかな表情での写真を下に添付していますのでご覧ください。
特別講演やシンポジウムでは とくにペリサイトに関する話題が多く取り上げられ、脳卒中だけではなく認知症、神経免疫疾患など多くの病態に関わっていることが明らかになってきており、これからの研究の潮流の一部を垣間見たような気がします。
シンポジウムでドイツの先生がこれまでの脳虚血研究のブレークスルーのひとつに私の虚血耐性現象の発見を取り上げていただいたのは個人的には嬉しく思いました
本学会の母体は国際脳循環代謝学会で私は本年まで4年間理事を務め、また現在本学会の機関誌であるJournal of Cerebral Blood Flow Metabolism(本雑誌のインパクトファクターは6点を越えておりStroke, Journal of Neuroscienceとほぼ並んでいます)の編集委員を務めていますので2年に1回開催される本学会には毎回参加しています。Journal of CerebralBlood Flow Metabolismの査読を多数引き受けていますが、本年査読に協力的な20名の先生に Top reviewerの表彰が行われ 私もその一人として表彰していただきました(下に表彰状を示しています)
2年後には本学会はグラスゴーで開催されますので脳虚血や脳核医学・脳循環代謝に関する研究成果を発表し、また最新の知見を吸収するには非常にいい機会ですので、ぜひ演題登録して参加しましょう。
2019.7.15北川一夫